一風堂 韓国撤退も東南アジアならまだまだ行ける
世界的に展開している福岡の一風堂が韓国から撤退したようで
色々とニュースになっております。
個人的に言うと一風堂って高すぎるしまあ仕方ないよねー
という感じはしております。
先進国の消費者は厳しい
韓国ってのは東アジアを代表する先進国であります。
行かれたことがある方はわかりますが、日本に似て結構便利ですよね。
一風堂が韓国で撤退したと聞いて個人的に思ったのは
先進国の韓国だったからうまくいかなかったのかもね、
ということであります。
その理由の一つとして先進国ってのは
経済観念が出来上がっていてモノや商品を測る考え方が
ある程度固まっているということであります。
簡単に言うと、
輸入品や国内品であっても、
まあこれは大体これぐらいでしょ、
それ以上言っちゃうとコスパ的にどうなの?
と考える人達が先進国の人たちです。
つまり、先進国の人たちは
味/場所/雰囲気/値段/サービスといったすべての要素を
考慮したうえで、その商品が妥当であるかを判断しようとするんですよね。
そういう面で韓国の一風堂は経営的にも消費者からしても
どこかのバランスがマッチしなかったのかなーってと思うんでですよ。
努力や改善というのはもちろん必要だったとしても、
これ以上努力して踏み込んでも経営的にマッチするポイントが
見えなかったのではないかと。
輸入品や外国製品に弱い東南アジア
一方、我が東南アジアはまだまだ途上国の国が多いのが実情であります。
彼らは自分たちがいわゆる途上国の中にいることを知っていて、
それについてものすごくコンプレックスを抱えています。
「あー、日本や韓国、アメリカの人たちはいいなー」と
「彼らは便利な生活ができて給料も高くて、彼らみたいになりたいわー」と。
そのようなコンプレックスを抱えている彼らは先進国からの
外国製品や輸入品にめっちゃ弱いという特性があります。
「私も、先進国の人たちと同じような生活するんだもん!」と言わんばかりに
わざわアメリカで仕入れたiPhoneとかをバカ高い値段で買っちゃったりするわけです。
つまり彼らは輸入品とかなんとかに非常に弱く、
輸入品や外国製品/商品においては価値観化をなくしてしまうという傾向があります。
「俺は金持ってるぞ、金持ってんだから、高い外国製品を買うの当たり前だ〜い」
(たとえ、その外国製品が普通よりも高くてもね!)
という状況になります。
こういう感じで、僕から見ると彼らは価値感覚がおかしいところが
多々あるわけです。
これは日本の飲食店とか、ブランド力の強いビジネスをやられている方には
非常によくて、高くても買ってくれる、高くても来てくれるという現象が
起きるんです。
最近はラーメン激戦区になっているようで
多くのラーメン屋がバンコクやシンガポールにも入ってきているのですが、
まあ人気で、しかもすげー高い。
ぶっちゃけラーメンが日本より高いんです、でも並ばないと入れない所もあるんです。
彼らが豚骨スープの味を理解しているかは微妙だと思ってるんですが、
正直そんことはあまり関係なくて、日本で超有名なラーメンがあって
すげーおしゃれでさ、(金とか関係ないから)デートとかで行っちゃわない!?
という感じになるわけです。
そんな意味で東南アジアってのは途上国なりの理論で動く所があり、
考え方によってはマーケットはスキマだらけであります。
なので韓国の一風堂は、先進国の価値判断からすると難しかったのではないかと
思うのですが、スキマだらけで外国の商品に弱い東南アジアならまだまだ行けると思うので、めげずに東南アジアで出店攻勢してほしい限りであります。