「金特需」 マイナス金利で金が人気なんて東南アジアみたいだわ
流行りなのかわかりませんが、欧米や日本ではどうも金が人気になっているようです。
ネックレスなどファッションのための身に付ける金ではなくて、
資産としての「金」(金塊)に投資が集まっているようです。
簡単に言うと政府や金融機関に預けたり、国債を購入すること自体が
信用できなくなってきている、安全ではないという動きが動いているようで
そのような不安が物質的な「金」への購入に動いているようです。
そもそも金というのは、基本的に価値が安定していてリスクも少ないものとして
知られていているので、昔から金というのは安定的な資産運用の方法として
知られています。
東南アジアでは一般的な金
我が東南アジアでも金の購入は、一般的な資産運用の方法として
非常によく知られておりまして、特に年配の方々は未だに金で資産を持っている
人は結構多いようです。
そもそも東南アジアの多くの国では、政府や銀行というのはあまり信用されていません。
以前の以下の日本の円高のエントリーでも少し書いたのですが、
政府はドルに媚びるために勝手に自国の通貨を安くしてしまったりするので、
そういう意味で政府/銀行自体というのは国民からあまり信用されていないんですよね。
今は東南アジア各国も経済発展してきているので銀行やローンなどに
頼るようになってはいますが、それは若い世代の方々であって、
年配の方々はまだまだ「資産運用なら金やろ〜」と思っているわけです。
*ただ、金とかダイヤモンドっていうモノは偽物が出回りやすいので、
同時に詐欺系の話しも結構多いみたいですけどね。。
先進国に広がる金融機関への不安
先の記事のように資産運用として金が人気になってきたというのは、
先進国が東南アジアのような途上国と同じような状態に置かれるように
なってきたということだと思っています。
つまり、政府や金融機関が信用できないということの表れであります。
日本政府のマイナス金利対策は、やる意味あったのかなって思うぐらいに
失敗している感じがしますが、こういう失敗も合わさって、
日本ではますます政府や金融機関が信用できないという状況に陥るのではないかと思っています。
また金への期待が高まってきているという状況は、いわゆる現ナマ主義にもつながると思うので
もしかしたら日本はクレジットカードよりも現ナマでしょ!という時代がやってくるのかもしれません。
うーん、なんか先進国が途上国化している気がしていて、かなり悩ましい問題ではあります。