東南アジアの国に海外移住した男のブログ

東南アジアのある国に海外移住して10年以上。日本人として葛藤・苦悩しながら東南アジアでリアルに生きています!社会派ブログ!

「保育園落ちた日本死ね!!」は東南アジアでもおきるのか!?

長らく日本に住んでいない僕でさえも、

日本に対して死ね!!なんて言わないのに、なんかもう日本って大変ですね。。

anond.hatelabo.jp

安倍さんまで国家で言及していく自体になりました。

 

www3.nhk.or.jp



待機児童に関する記事で、非常に注目を浴びた記事でありますが、

果たして同じ様なことが、ここ南国の東南アジア諸国では起きるのか?を考えてみました。


僕が知る限り、起きることは少ない、問題になることも少ないと考えています。


ここ東南アジアでは、このようなことが起きないような当たり前の社会の仕組みが存在しています。
(どちらかと言うと日本が特別だと思います。。)

まずは状況から。

状況(1) そもそも、東南アジアはみんな共働き。

 東南アジアの国々では、ほとんどの家庭が共働きです。

 (タイもカンボジアベトナムもマレーシアも)

 共働きが普通で、専業主婦であることのほうが珍しいかなと思います。

 「子供はいるけど、生活しないといけないし、給料もどんどん上げて

 家も車も買うんだからね!」と言わんばかりに共働きです。

 そのため、各家庭で日本以上に子供を預けないといけないという需要は

 確実に高く、「保育園落ちた日本死ね!!」がここタイで起きる可能性もあります。

 

状況(2) そもそも、東南アジアは子供が多い

 東南アジアの国々は日本よりも出生率が高く、待ちを歩いていてもわかりますが、

 子供だらけです。みんなこどもを作っているんですよね。

 この点においても、「保育園落ちた日本死ね!!」がここタイで起きる可能性も

 大いにはらんでおります。



でもなんで問題になってないの??

ここ東南アジアでも全く同様のことが起きていないとはいえないですが、

「保育園落ちた日本死ね!!」の記事がバズって、国民全体の民意を

捉えてしまったような自体にはならないと思います。



そこには発展途上国ならでは、セーフティーネットが動いているからです。



解決策(1) 保育所に預ける

これは日本と一緒ですね。

ただ、待機しないといけない感じは聞いたことがありません。



解決策(2) まず家族や親戚が面倒見る。

 これが一番安全です。大家族ですので、誰か面倒見るおばさんとかが

 たいてい居ます。そして、親戚の親戚などを辿って田舎から面倒見るおばあさん

 を引っ張ってきます。

 これでほとんど解決していると思います。

 (裏ワザとして、近所のおばさんが面倒見る!という技もあります。



解決策(3)  お手伝い、シッターさんにお願い

 途上国というのは、何が安いかというと人件費が安いんですよね。

 そのため、お手伝いさんやシッターさんも多く、探しやすいのです。

 値段も普通のおばさんなら住み込みで4万円〜高くても10万円ぐらいで

 面倒見てくれる人が見つかります。(国によってはもっと安いです。)

 日本だったら1時間数千円〜みたいな料金体系になって、

 住み込みのお手伝いなんて、日本で年収が1500万円を超えた人でも

 まずオーダーしないと思いますが、ここ東南アジアではみんな結構簡単に

 お手伝いやシッターに外注していきます。
 子供一人にお手伝い一人なんて家もあったります。

 

解決策(4) 子供を田舎に送りこむ

これは最終手段的な感じがありますが、数週間帰省させるという感じではなく、

半年や年単位で子供を田舎に送り込みます。

日本以上に家族のつながりの強い東南アジアならではありますが、

田舎を信頼して子供を預けます。(疎開かよ、と思ってしまいますけど)



子供も多く共働き家庭がほとんどの東南アジアでは

「保育園落ちた日本死ね!!」が起きる可能性は日本以上にありますが、

しかしながら、上記の解決策によって問題が未然に防ぐことができていると

考えています。



また東南アジアでは待機児童のように預けたくても空いてない!

という問題よりも、保育所が汚い、シッターがDVしてたとかそういう問題のほうが

フォーカスされているような気がします。



日本というのは本当に大変だなと思います。

日本という国は、経済成長を迎えるに連れて、人件費がどんどん高くなってきました。

東南アジアの多くの国のように、「人生長いんだし、の〜んびり働こうよ!」的なことを

 

排除してきて、如何に効率化をするか、如何に無駄を省いて生きていくか

に注目してきた国であったように思います。

その結果、家族とのつながりが希薄になり、核家族化してきました。

永久に経済が成長し続ければまだよかったのでしょうが、

そうもいかなくなってしまいました。

じゃあどうする?

かといって、人件費を急激に落とすこともできませんよね。

かといって、昔の家族のつながりを取り戻すことも難しいです。

生活を維持・向上するには、やはり働くしかありません。



本来であれば、保育園に預ける意外にも東南アジアのような方法はあると思いますが、

残念ながら今の日本は保育園・託児所以外の手段を放棄してしまったがゆえに、

仕組みの問題でしかない保育園・託児所ばかりにフォーカスがあたってしまっている

のではないかと僕的には思っています。

 

こういう日本の状況を理解すると、本当に安倍さん待機児童ゼロ

とかできるのかなぁって思ってしまうんですよね。

 

 

ああ、やっぱり東南アジアってええなぁ。

 

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